先月の後半の報告を。
私が本年度会長を務めている金沢青年実業クラブの5月例会は、「東日本大震災から丸5年経った東北へ行こう!」という企画でした。
素晴らしい企画内容に、理事会一同は即採用&決行。

やってきました仙台空港へ。

初日は21時に仙台着でしたので、そのまま「利久」さんにてお決まりの牛タンコース。
2日目の朝、マイクロバスをレンタルして一路、陸前高田まで向かいます。

運転手は大型免許を持っている吉田くんとこの私。
一関インターで高速道路を下りてあとは一般道。

目的地に近づくにつれ、すれ違う10tダンプ率が急激に高くなってきます。
到着しました、初日の昼食会場はこちらの高台に移転新築したばっかりのキャピタルホテル1000。

まずはここで、この3月に街おこしの復興メニューとして開始した、「ホタワカ御膳 ~ホタテとワカメの炙りしゃぶしゃぶ御膳~」を堪能します。

刺身でも食べられるホタテの炙りと、

生ワカメのしゃぶしゃぶ。

このメニューでたったの1350円。
本当に美味しかったので、陸前高田まで立ち寄る機会があれば是非にでも。
辺りを見下ろすと、今現在でも街全体を12~14mも嵩上げする土工事の真っ最中でした。

この工事が終わらないことにはインフラ整備をはじめ、新しい街づくりが始まらないとのこと。
5年も経ったことだし、ほぼ復興が完了しているんだという安易な私の理解は、とんでもない間違いだったということを気付かされます。

こちらの写真はこの町の公民館。
ここで鵜浦市議会議員から、震災当時から現在までの報告を受けたんですが、人口25000人のうち死者・行方不明者合わせて1400人もの被害を受け、現在でも1300世帯、3240人の方が仮設住宅暮らしをしておられました。
印象に残ったのは当時700社あった企業のうち604社が被害に遭われ、それをきっかけに231社が廃業に至ったそうです。

また、この公民館横には高田第一中学校があるんですが、グラウンドは今も仮設住宅で埋め尽くされ(写真左)、外の運動部は練習できるところもままらない中、日夜活動していたと。
5年前に中学生だった鵜浦市議の娘さんは、この中学校のソフトテニス部にいて、一生懸命復興に向けて頑張っている「大人を元気に、街を元気に!」の思いのもと、このアスファルト舗装の上(写真右)で練習を重ねて県大会へ出場を決めた話には会員全員が涙する場面もありました。
その後、気持ちだけでもという想いから、ゴミ拾いのお手伝いをしたんですが、鵜浦市議からは、
「ボランティアの需要は今は正直ほとんどない。ただ、こうやって足を運んでくれてお金を使ってくれることが一番有り難い。皆さん、本当にありがとう。」
と温かいお礼の言葉をいただきました。

「災害時には子供が希望と励み。あの不安、寂しさ、悲しさを2度と味わいたくない。自分の大切な人を万が一失った時のことを想定して備えをとっておくべきだ。」
という言葉を胸に残して、この後は奇跡の一本松に向かいます。
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