先日、ある会で聞いた大変素晴らしいお話を。
どうして子供たちは「輪投げ」というゲームをして楽しいと思うのか?
についてです。

日本人なら小さい頃から誰もが1度はやったことのある「輪投げ」なんですが、最初から全部入れることのできた人はきっといないはずです。
それが何度か練習していると、そのうち1つが入るようになる。
入るようになってくると、「楽しい」という感情が芽生えてくるから、また投げたくなる。
これは仕事においても全く同じことなんですよ、といった内容でした。
確かに、様々なイベントで子供たちが輪投げをしている様子を見てみると、
・幼稚園児はここから
・小学校低学年はここから
・高学年はここから
という風に投げる位置が決められています。
その距離に決められたルールはありませんが、頑張って入るか入らないかの絶妙な位置に設定されていますよね。
もしも、足元にポールがあって真上から落とすような距離であれば、100%輪っかが入ることになりますし、そんなのは面白くもなんともなく子供はすぐに飽きて他のゲームを始めるでしょう。
逆に、10mも先にポールが立っていて、入れるどころか届きもしないような距離では、子供たちは最初からやる気すらおきないはずです。

当り前のことなんですが、改めてこういう話を聞かないと「目標設定の大切さ」について考える機会がありませんでした。
この話を聞いた後で、自社の社員さんのことを考えてみると・・、
入社して数ヶ月が経つと、当然ある程度のことができるようになります。
しかし、その状態に慣れてしまって、次の目標(ポール)の存在があることに気付いていないというか、あえて見ないようにしている人が多数いることを知りました。
最初は上司や先輩にいわれて、何も分からない中、とりあえずやってみる。
ちょっとやってみて、できることが増えてくるとやる気が出てくる。
その繰り返しを続けていって、できるかもしれない範囲を大きくしていくことこそが本来の仕事なのかもしれません。
「輪投げ」のように遊び心がないと、仕事なんて楽しくできるはずがないですからね。
・いくら売上げをあげる、とか
・何件お客様を訪問する、とか
企業というのは営利団体であるが故に、いつの間にか数値だけを追い求めてしまいがちです。
この話を聞いて、私自身も初心にかえることができました。
数字を追わすことを一旦止めて、目標に対する畏れ・抵抗から解放してあげないと、目の前の業務がいつまで経っても「やらされ」から脱却することができないような気がします。
勝手に「輪投げ理論」を名付けてしまいましたが、新年早々から大変勉強になりました。
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