むねじゅう日記 〔宗重商店社長ブログ〕

解体・リサイクルを中心とした問題解決型サービス業を目指す、㈱宗重商店 3代目社長の成長日記!

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信頼の上の、厳しさ

「優しさとは甘さの裏返しであり、厳しさとは愛情の裏返し」
これは私が今まで社員に対して100回以上は伝えてきた言葉です。

しかし、この風土が社内全体にいき渡るまで、本当に苦労しているのも現実ですし、言う方も言われる方もお互いの見解の違いから、信頼関係の構築はおろか、逆に悪い影響が出始める時も。

昨年、NHKのテレビ番組、「プロフェッショナル~仕事の流儀~」を見た時にとても印象に残った回がありましたので、遅れましたが皆さまにもご紹介。

名古屋市にある桜花学園高等学校バスケ部監督の井上眞一さんのお話です。

タイトルは「王者を育てる、おじいちゃん」

~以下~
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高校女子バスケの絶対王者を率いる井上眞一

毎年選手が入れ代わる、高校スポーツの世界では、チームが強さを維持し続けることは非常に難しい。
だが、その常識に反して、約30年にわたり高校女子バスケットボール界で「絶対王者」として君臨する高校がある。
愛知県名古屋市にある桜花学園高等学校。そのバスケ部監督が、井上眞一(68)だ。
井上の指導者としての成績は、図抜けている。
全国4,000校がひしめく高校女子バスケットボール。その3大大会と言われる、夏のインターハイ、秋の国体、そして冬のウインターカップ。
それらの大会で井上は、過去29年でなんと56回の全国優勝を誇っている。
単独の監督でこれほどの全国優勝している例は、ほかにない。

「信頼の上の、厳しさ」

練習は週6日、夕方4時15分から夜7時30までの約3時間のみ。
強豪校の多くは朝練をするが、ここは体育館が住宅街にあるため、放課後の3時間で全てを教え込む。
バスケットボール部の部員は総勢24人。中学では全国大会に出場するトップレベルの選手たちが集まっている。
だが、井上の指導の特徴は、徹底して基本をたたき込むことにある。

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バスケットボールの基本を徹底して教え込む

ドリブルする際のボールのつき方、パスをする際の重心移動から、レイアップシュートの基本動作まで、とにかく基本を徹底させる。
さらに、練習時は常に本番の試合を想定して行われるため、井上は選手たちに、極度の集中力と緊張感を求める。
そのため、コートにはいつも井上のどなり声がこだましている。
一見、井上と選手たちの距離感は遠いようにも見えるが、真実はそうではない。

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コートでは常にどなっている井上

練習が終わって、併設する寮に戻ると井上は人が変わったように笑顔になる。
選手たちも井上を「おじいちゃん」のように慕い、ため口で会話をするようにもなる。
井上は言う。
「選手が自分のほうを向くように距離感を縮めて、自分の子どものようにかわいがりながら、なおかつ厳しくする。信頼関係を構築していくことは、選手の力を最大限引っぱり出すためには、絶対必要なものだと思っています。」

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寮では「おじいちゃん」として慕われる

選手との信頼関係を築くことができるのは、ひとえに井上の人間力に尽きる。
実は井上はコートの上では「怒ったふり」をしているのだと言う。
コートでは、選手のやる気を掻き立てるために緊張感を持って怒ったふりをする。
しかし、コートを一歩離れると「おじいちゃん」に変貌できてしまうのは、怒ったふりをしているからなのだ。

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コートと違って寮では終始笑顔の井上

桜花学園のバスケ部は全寮制。
井上が決めたルールはたったひとつ。門限が22時、それだけだ。
ここでは1年生が上級生より先にごはんを食べることも珍しくない。部活動でありがちな、上下関係が一切ない。
部屋も1年生から3年生までが混じる相部屋。

井上は、むやみな上下関係や厳しい規律を求める声には、それが体罰につながると断固反対している。
『「そういうふだんの態度だからプレーがうまくいっていないんだ」とかを言いがちなんですね。僕はそれは反対で、一生懸命やる、ひとつのことを一生懸命やることができる人間っていうのは、僕は必ず人間的に成長していくというふうに信じています。』

勝利に導く指導力が、語られることが多い井上。
だが井上が最も心を砕いてきたのは、そのことではない。
バスケットボールが好きで、上達したいとやってきた選手を、1人たりとも脱落させないこと。
事実、井上が監督に就任して以来29年、特殊な事情を除けば、退部した生徒は出ていない。
~以上~


いかがでしょうか??
私はこれを見た時、感動しすぎて涙しそうになりました。

確かに、中途半端なレベルではなく、全国でも屈指の強豪チームともなるとどんなスポーツにおいても必ず名物監督といわれる人が存在します。

鬼のような指導、練習メニューを選手たちに課すわけですが、誰ひとりとしてその監督のことを嫌いになったり、逃げ出したりはしていません。

監督と選手が絶対的な信頼関係で結ばれています。

最近では部活動にすら所属したことのない学生が社会人の扉を叩いて入社してくるわけですが、基本的に親からも他人からもまともに怒られたことのない世代。

更には、道徳教育も受けていない自己中心的なモンスター達。

間違った行動を指摘しているだけなのに、まるで全人格を否定されたかのように感じられても、注意する方も気を使って大変なんです。

会社は当然ボランティア団体ではなく収益事業であるわけで、日々必死の改善・改革が求められる中、毎日「いいねえ~」、「上手やね~」、「可愛いね~」と甘い言葉ばかりを繰り返せるほど、私はお人好しでもバカでもありません。

昼間の叱咤激励を終業時間や翌日以降も根に持たれたり、恐怖だけが先走って萎縮したりと・・、
我々の世代のように「ナニクソ~!!」という反骨精神やガッツが全く感じられないのはすごく残念なことです。

私自身、まだまだ人間力が足りていないんですが、一部の社員については私がちょっと指導・注意をするとすぐに「怖い・・」と拒否反応。

今まで笑っていたのに、私の顔を見るや否や一瞬にして表情が消える場面も。

更には、信頼している社員から、社長の私の権威や取引先情報を悪用されたことも過去にはありました・・。


冒頭の言葉に戻りますが、やはり信頼関係を育てることにおいて大切なのは、
「馴れ合いではない優しさと、責め心の無い厳しさ」
なのではないでしょうか。

1日中ニコニコ笑顔で仕事ができるようになるためには、鍛錬されたスキル&テクニック、無駄のない時間配分と優先順位、適度の集中力と緊張感、仲間のための自己犠牲心などが徹底され、誰からも認められる成果をあげた上ではじめて表れるべきなんだと思います。

井上監督のいう、
「選手が自分の方を向くように距離感を縮めて、自分の子どものようにかわいがりながら、なおかつ厳しくする。
信頼関係を構築していくことは、選手の力を最大限引っぱり出すためには、絶対必要なものだと思っています。」

全社員とは言いませんが、せめて幹部クラス以上の社員にはこの程度のことを求めたくなってしまいます。

真剣に仕事に打ち込んでいるから、ちょっとした周りの変化に気付く。
真剣に仲間と向き合っているから、ちょっとした表情の変化、感情の起伏を感じる。
真剣にお客様のために尽くしているから、ちょっとした評価の良し悪しに敏感になる。

仕事ってこういう経験の積み重ねのような気がします。

最後に、井上監督曰く、プロフェッショナルとは・・・、
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素晴らしいですね。
馴れ合いの優しさや、責め心のある厳しさを振りかざしても、誰のためにも、何のためにもなりません。

今年度のむねじゅうのテーマは「大家族経営」。
日本一の女子バスケットボールチームの組織づくりをベンチマークしながら、井上監督の爪の垢を煎じて飲まさせてもらいたい位の気持ちです。
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プロフィール

むねじゅう

Author:むねじゅう
平成19年の法人化とともに代表取締役に就任して10年が経ちました。
これまで支えて下さったあらゆる方に感謝したいと思います。

今年の個人テーマは「原点回帰」。
ここ数年忘れかけていたがむしゃらさを取り戻し、最近少し緩くなってきた社内の風土を再度引き締め直します。

そして、いつも何か面白いことをやっていると思われる会社を目指していきます。
「魅せるむねじゅう」に向かって全社一丸で邁進!

むねじゅうに関わる全ての人を幸せに。

facebookページも随時更新しています。
解体・リサイクルのむねじゅう(株式会社 宗重商店)
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